今週の土日は利尻産のむらさきうに(白)と浜中産のばふんうに(赤)をご用意しております。
浜中産のばふんうにはさすがのお値段です。高いです。
ご存じない方も多いと思いますので浜中町のうにについて少しお話します。
浜中町のばふんうには実は「養殖」です。※もちろん浜中産の天然ものも存在します。
おそらくほとんどの方が「天然」と「養殖」であれば天然の方が味もよく高級という認識だと思います。
それはほぼすべての海産物であてはまりますが、実はうにでは少し事情が変わるんです。
この浜中産のばふんうには普段うにを食べ慣れている我々でも正直かなり美味しいと感じます。
札幌中央卸売市場でもトップレベルに高額で取引されています。
その理由ですが、簡単にいうと餌の違いです。
うにの餌は昆布というのが広く知られていると思いますが、実際は昆布以外の海藻も食べますし、
サンゴや魚の死骸なども食べる雑食性らしいです。
しかし、基本的に昆布の美味しい地域で美味しいうにが育つのでうにの餌としては昆布がベストなわけです。
年によって昆布の発育が悪い年はうにの身入りも悪いのでやはりうににとって昆布は重要な餌なのです。
つまり、美味しい昆布「だけ」を「たっぷり」食べたうには美味しいんです。
それを養殖が可能にしたんですね。味はもちろん色や形も安定していますので、
買う方も非常に使いやすいです。加えて、うにのない時期に出荷するので値段も高額になりやすいのです。
こんなウンチクを知ったうえで食べてみるうにもたまには良いかと思いますよ。
付け加えますが、積丹産の最高級品のばふんうにはもちろん浜中産に負けませんよ!
ただ、天然ものはどうしても品質にピンからキリまでありますので、完敗の場合もありますが。。
夏場に複数回ご来店いただくような積丹産うに食べ慣れてます!という方にも
浜中産ばふんうには是非召し上がっていただきたいうにです。